知ってるとちょっと得。ダイエット中は体脂肪率を気にしなくてオッケーイ!な理由
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最終更新日:2014/01/15
ダイエット成功のために必要なこと
「体重減ったのに体脂肪率がなかなか変わらない…」「さっき計ったら昨日より体脂肪率が3%も増えてた…」といった経験はありませんか?
家電量販店で販売されている体重計のほとんどは体脂肪率も教えてくれる機能がついています。ダイエットに励んでいる方は体重とおなじように体脂肪率を気にしている人も多いと思います。数字で出るとどうしても気になっちゃいますよね。
ですが、その体脂肪率、実はまったく気にしなくて大丈夫なんです。
目次
表示される体脂肪率はただの推定
家庭用体重計で採用されている体脂肪率測定法は「インピーダンス法」と言って、身体に微弱な電気を流してその電気抵抗から体脂肪率を割り出しています。
金属の棒を握ったり、足が乗るところが金属だったりするアレです。あそこから電気が流れます。
脂肪は水分が少ないため電気が通りにくく、筋肉は水分が多いため電気が流れやすいという性質を使って、電気抵抗が多いと脂肪多め、電気抵抗が少ないと筋肉多めと判断しています。
インピーダンス法の問題点
身長と体重、電気抵抗から体脂肪率の平均値を表示しているだけ
インピーダンス法はまず身長と体重から体脂肪率の範囲を決めて、電気抵抗をもとにだいたいこんなもんでしょ!という数値を表示しているだけです。統計データからの推定で信頼性は低めです。
体重計「んー、身長と体重はこんなもんね。ふんふん、電気抵抗は、と。よし、あんたの体脂肪率はここらへん!」ってイメージです。ここらへんのさじ加減もメーカーによって計算式が違うので乗る体重計によって表示される体脂肪率にかなり違いが出たりします。
でも、体重計を作っているメーカーも気合いをいれて統計データを集めているだろうから、そこまであてにならない数値でもないはず!って考えたいところなんですが、実は計る方にも問題があります。
電気抵抗は様々な影響を受ける
体重計から流れる電気は様々な環境の影響を避けられません。
- 手足の汚れ、汗
- 両足の膝が触れている
- お風呂やトイレのあと
- 水を飲んだあと
- 食後二時間以内
- 身体のむくみ
- 風邪などの体調
- 姿勢の変化
- 運動直後
ナイーブな電気はこれらの影響をもろに受けます。全部に気をつけるのはなかなかハードです。
家庭用体重計だとどうしても「正確な電気抵抗」を計ることは難しいのです。
もし本気で体脂肪率を計ろうと思ったら
水中体重秤量法しかない
アルキメデスが王冠の金含有量を計ったアレです。水中に完全に息を吐ききった状態で全身入り、水中の体重計に乗ります。そして大気中の体重計で計った数値と比べて身体密度を計算して体脂肪率を測定します。
日本だと国立スポーツ科学センターにその施設があります。
というわけで「正確な体脂肪率の測定」は普通のひとはほぼ不可能です。
正確じゃないなら体脂肪率は気にしないほうがダイエットに良い
いろいろ書いてきましたが、結局これが言いたかったんです。
「正確じゃない体脂肪率に落ち込んでたりしたら時間とやる気がもったいない!」
ダイエットは努力です。努力をしたなら成果が欲しくなるのは当然です。でも信頼性の低い体脂肪率にあなたの成果を求めてはいけません。
ダイエットは焦らず、慌てず、コツコツと。ですよ!がんばれー!