ダイエットをするなら今すぐレプチンのことを知るべき!
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最終更新日:2013/12/18
ダイエット成功のために必要なこと
ダイエットが失敗してしまう原因でいちばん多いのは「食べ過ぎてしまうこと」です。
「ダメだとわかっているのに、つい食べ過ぎてしまう・・・」という悩みはダイエットをしているひとなら必ず経験することです。
逆に考えると「食べ過ぎてしまうこと」がなくなれば、ダイエットの成功率は跳ね上がるということです。
今回はいっしょに「食べ過ぎてしまうこと」を撲滅するために必要な痩せホルモン「レプチン」のことを勉強しましょう。
目次
レプチンにはダイエッターが喜ぶ2つの働きが
食欲の調節を行う
レプチンの語源はギリシャ語で、痩せるを意味する(leptos)です。もうこれだけですごい興味わくんですけど!
レプチンは脂肪細胞から作られるホルモンで、強力な飽食シグナルを脳に伝えます。簡単に言うと、「食べ過ぎよ!もう食べなくていいよ!」と脳を叱ってくれるホルモンです。
ダイエット中なのに食べ過ぎてしまうのは、レプチンを上手に働かせていないからです。もしダイエット中なのに食べ過ぎてしまうのなら、あなたのかわりにレプチンに食べ過ぎを止めてもらいましょう。
エネルギーの消費を促す
レプチンのもうひとつの働きは、体内のエネルギーの消費を促すことです。
筋肉や肝臓に働きかけて「もっと身体のなかのエネルギーを使え!」と伝えてくれます。その結果、カロリーが取り込まれることを抑制し、すでに体内にあるエネルギーを効率的に消費するようになります。
つまりは脂肪の燃焼を助けてくれる働きです。こちらもダイエットをしているひとには嬉しい機能です。
食事中にレプチンを効率的に働かせるためには
レプチンが働き始めるのは食事開始から20分後
ダイエットでよく言われる「早食いはダメ!」というのは、レプチンを働かせるためです。早食いをしてしまうとレプチンが脳に「満腹だぜ」と伝える前に食べ過ぎてしまいます。
ゆっくり食事をすることでレプチンの働きを待つことになり、食べ過ぎを防ぐことができます。
わたしがおすすめするレプチンを効果的に動かす食事法は
テレビを見ながら食事をしない
「ながら食事」では噛む回数が減ってしまいがちです。噛む回数が減るとレプチンが効果を発揮する前に食事が終わってしまいます。
ひとくちごとにお箸を置く
これはわたしがお手伝いしたダイエッターの女性の方が実践していた方法です。最初に聞いたときは「そこまでしなくても」と思ったのですが、その女性がみるみるスリムになっていくのを見て、「この方法はすごい」とみなさんにおすすめしています。
食前にガムを噛んでおく
食事のスタート時間をレプチンに勘違いさせることで、食事中にレプチンが効果的に働けるようになります。もちろんガムはノンシュガーのタイプを選びましょう!
体内のレプチン濃度をあげるためには
レプチンの濃度をあげることで食べ過ぎを防ぎ、エネルギー消費を円滑に行うことができるようになります。その方法を紹介します。
しかし、現在BMI25以上の方はすでにレプチンは体内に飽和状態になっている場合があります。
レプチンには「抵抗性」というものがあり、脳に対して「食べ過ぎだから!やばいから!」と多数のレプチンが言い続けると、脳は「うるせえ、もう聞かねえ」とレプチンのことを無視しはじめます。
現在肥満でレプチンが体内に既に多い場合は、この章で言う「レプチン濃度をあげる方法」よりも前章の「食事中にレプチンを効果的に働かせる」方法を重視してください。
睡眠時間をしっかり取る
米スタンフォード大の研究で、5時間睡眠のひとは8時間睡眠を取るひとに比べてレプチンが15%ほど少ないということがわかっています。
しっかり睡眠をとることはダイエットにも健康にも効果的です。日本でも2万人の健康診断のデータから睡眠時間と肥満の関係は認められています。
睡眠が5時間未満だとレプチンが減るだけではなく、ダイエットにとって最も悪い「グレリン」というホルモンの分泌が増えてしまいます。
「グレリン」は胃から分泌されるホルモンで、食欲を強烈に増進させるホルモンです。
睡眠不足のときに限って、ケーキやラーメンなどが食べたくなるのはこのホルモンのせいです。
ちゃんと8時間以上睡眠を取ることで、ダイエットの味方であるレプチンを増やし、ダイエットの敵であるグレリンを減らしましょう。
たんぱく質を摂取することでレプチンの分泌を増やす
日本の中部大学の研究で、たんぱく質の摂取が少ないひとは体内のレプチンが少ないというデータがあります。
植物性たんぱく質(豆腐、納豆などの大豆類)と動物性たんぱく質(肉、チーズ、魚、卵)をバランスよく摂取するとレプチンを正常にキープすることができます。
パンやおにぎり、お茶、コーヒーだけといった食生活をしている場合は体内のレプチン濃度は極端に下がります。ちゃんとたんぱく質を取りましょう。
リバウンドとレプチンの関係
減量成功後は体内のレプチンは少ない状態にあります。その結果、食べ過ぎを引き起こし、せっかく減量した体重がリバウンドしてしまうのです。
減量が成功したときこそレプチンの濃度とレプチンを効果的に働かせる食事法を思い出してください。
レプチンを知ることでダイエットはより効果的になります。
上手にコントロールすることでダイエット失敗のおおきな原因「食べ過ぎてしまった」を防ぐことができます。
ぜひレプチンを意識したダイエット生活を送りましょう。
食欲を我慢することをあなたの仕事ではなく、レプチンの仕事にするのです。